LA-Day2 #1

うすうす感づいてはいたのだけど…ロサンゼルス、めちゃくちゃでけぇ!!
“ほっかいどうはでっかいどう”と幼い頃から潜在意識のなかに刷り込まれてきたので、我々は広大な土地でのびのびと生きている、という道産子特有の謎の傲りがあった。
しかし長年のそれをたった1日で覆された。移動するだけで時間がどんどん潰されていく。

ということで、LAでは行くエリアを絞ってのんびり巡るスタイルに切り替えた。

THE BROAD

こちらに来てやりたかったことのひとつが『美術館に行く』でした。
LACMA(ロサンゼルス郡立美術館)やThe Getty、MOCA(ロサンゼルス現代美術館)などロサンゼルスには有名な美術館がとても多いのです。

今回わたしたちがやってきたのは2015年にダウンタウンにオープンした現代美術館 The Broad[ザ・ブロード]

資産家であるBroad夫妻のプライベートコレクションを集めた個人美術館で、2,000点以上もの作品が展示されています。さらには現在も週1ペースで作品が増え続けていると言うんだから驚き。金が湯水のように湧いてくるんでしょうか。

HPより拝借

宿泊先のホテルから歩いて10分もかからない場所にありました。

まず目を奪われるのがこのミツバチの巣のような外観。
このハニカム構造の外壁は、建物の強度を保ちながら屋内に光を取り入れる工夫がされているそう。写真で建物全体を見たときは勝手につるっとした質感をイメージしていたが実際はザラっとした手触りだった。

設計はMoMA等を手掛けたDiller Scofidio + Renfroという二人組の建築家によるもの。

実はなんとこちらの美術館、入場無料なんです!大富豪は心にゆとりがある。
ということで訪れる人も多く、入場口にはいつも行列ができているそう。

我々は事前にオンラインで予約しておいたので並ぶことなく入ることが出来た。公式サイトから申し込みしておくと前日に入場用のQRコードがメールで送られてくるので、入口でその画面を見せるだけ。

ちなみにリュックを背負っている人は振り返った際に作品に当たってしまう可能性があるためここで預けなくてはいけません。同じ理由でキャップも脱ぐかツバを後ろ向きにしてかぶるよう言われます。

いざ、内部へ

中に入ると1階で草間彌生の特別展示が行われていた。しかしこちらの空間は別途に当日予約(有料)が必要とのことで見ることは出来ず。

3階の常設展へはこの洞窟のようなエスカレーターで上がっていきます。

特に決まった順路はなく見たいものを見たい順に見てねのスタイル。
フロアには柱が1本もない構造なので、壁面だけで空間が仕切られています。

商業目的でなければ写真を撮影してもいいのでほとんどの人が作品の前でカメラを構えていた。

Jeff Koons [ジェフ・クーンズ]

エスカレータを上りきると最初にこの『Tulips』がドドーンとお出迎え。
Jeff Koonsの作品はどれも人気が高く、常にまわりに人がいる状態でした。

『Tulips』
『Balloon Dog (Blue)』
『 Peg Leg Liberty Bell』

Andy Warhol [アンディ・ウォーホル]

アメリカンポップアートといえばのAndy Warhol[アンディ・ウォーホル]
生きてるうちにウォーホルの作品を生で見られるなんて思ってなかったなぁ

『Campbell’s Soup Can』
『Two Marilyns』

Roy Lichtenstein [ロイ・リキテンスタイン]

こちらもポップアート界の巨匠。アメコミ調の作品は見たことある人多いはず。

『I…I’m Sorry!』
『Rouen Cathedral, Set 3』
『 Live Ammo (Blang!)』 

Robert Therrien [ロバート・テリン]

巨大なテーブルの下に潜ることが出来ます。これはファンタジー体験型アート。

『Under the Table』

Ellsworth Kelly [ウルスワース・ケリー]

『 Blue Red』

Jenny Holzer [ジェニー・フォルツァー]

『Inflammatory Essays』

Ed Ruscha [エド・ルシェ]

『Heavy Industry』


個人的に一番良く撮れたのがこちらのJeff Koonsによる磁器の彫刻作『Michael Jackson and Bubbles』 だ。

台座の上に鎮座する黄金の等身大マイケルとバブルスくん。
これから放たれる異様なオーラに圧倒されて、かなり長い時間ガン見してしまった。

もうほんとね、何が信じられないってこれら全部をプライベートで所蔵してたってことですよ。ひとつ何億〜何十億円だぜ?

館内の様子

常設展をひと通り見終えたので今度は階段で下りてみることに。
このトンネルのところどころにガラスがはめ込まれていて、収蔵庫に作品が保管されている姿も見ることが出来た。 思ってたよりラフな感じで保管されていた。

The Broad、感想としては超 オ ス ス メ です!!

現代アートならではのポップな作品が多いので詳しくない人でも楽しいはず。そこまで大きな建物ではないので1時間程あればさくっと回ることができます。
ロビーにはミュージアムショップもあり、展示作品に関連した商品が置かれているのでおみやげを選ぶのもいいかも。

本当はまだまだたくさん写真を撮ったのだけど、ぜひ本物を見て欲しいのでこのくらいにしておきます。